能登の塩づくりはいつから始まったかは定かではありませんが、製塩用土器が古墳時代、律令時代の地層から出土していることから、かなり古くから塩づくりが行われていたと推測されます。
平安時代になると、塩田と呼ばれる浜での塩づくりが行われるようになります。 塩田と呼ばれる砂浜に海水をまき、天日・砂の攪拌で水分の蒸発を促します。 十分に塩が付着した砂を沼井(ぬい)と呼ばれる木枠に集め、海水をかけて塩を洗い流し濃度の濃いかん水を採り、鉄釜、石釜等で煮詰め塩を作る製法。 この方法は、能登では昭和まで続きました。